清涼院流水「不思議の国のグプタ 飛行機は、今日も遅れる」 狂気のTOEIC小説ここにあり

作家
このサイトの記事内には広告が含まれています。

TOEIC、知ってますよ?知らない?マジ?あれです、ざっくり言うと英語のテストです。

大学生がドヤ顔でおれTOEIC900点超えたぜーだとか、あるいは会社の昇進試験なんかでもTOEICスコアが基準値にされてたりするぐらいには社会的な地位が確立されてたりします。

さらには世の中には変わった人たちがいて、いわゆるTOEICマニアとも言われる方々がいるらしいんです。わたしも知らなかったんだけど。

この不思議の国のグプタ 飛行機は、今日も遅れるはそんなTOEICマニアの方々がとうとう書いてしまったらしい狂気のTOEIC小説です。

わたしも一時期TOEICに取り組んでる時がありました。大して結果は出なかったけど。でもまた再トライしてみたいなーって気持ちはあるけれど。

この前代未聞のTOEIC小説。TOEIC経験者はあるあるwwwなんて楽しめるかもしれないし、受けたことない人はTOEICってこんな感じなのかーって雰囲気だけでも感じられるかもしれません。いや、ねーかな。

スポンサーリンク

TOEICの世界観に触れる

TOEICには独特の世界観があるらしいんですね。わたしもこの本を読むまでは考えたこともありませんでしたけど。笑

いわゆるTOEICあるあるってやつです。サブタイトルでもある、飛行機は今日も遅れる、ってのもまさにそれなんです。そうなんですよ、TOEICの世界ではよく飛行機が遅れるんですよ。

他にもいつも改装中の図書館や、頻繁に予約が変更される歯医者だったりすぐ壊れるコピー機だったり……基本的にトラブルが多いわけです。まぁ普通の日常じゃあテストの問題には使いにくいですからねえ。問題が起きて、それに対してどうこうってシチュエーションは話を作りやすいんでしょう。

copyとcoffeeや、espressoとexpresswayだとかの、似た発音の引っ掛けネタだとか。

ムリヤリだろってくらいにTOEICならではの不自然な日常です。そんでもってそこに惹きつけられる人達がいるってのはわかるようなわからないような。クセになっちゃうのかな?

ただの偏執狂の趣味やんけ、だからなんだって話ではあるんですけど。でも、こういうものなんだってのを知っておくと、いざ試験を受けた時に似たようなシチュエーションが出てくるとニヤッとします。

わたしが以前受験した時は、逆に飛行機は遅れなかったので心のなかでツッコミ入れてましたから。TOEICを受けるための心構えというか、英語力以外の部分での準備するにはまぁいいんじゃないかっておもいます。

シチュエーションを覚えておくことでもしかしたら問題がわかってなくても答えられる可能性もあるし。いや、ねーかな。

英語力を向上させるものじゃない

大前提としてこの本はTOEICの参考書とかじゃないってことは間違えちゃいけない。それはつまり英語力を向上させるためのものではないということです。

英語力を上げたいであればやっぱりTOEIC用の英単語帳だったり、英語の本の多読や映画を字幕・吹き替え無しで見たりすと、いわゆる王道的な英語学習法に見を費やすのがいいのだとおもいます。あるいはスピードラーニングだとか?

TOEIC初心者がなんとなくTOEICに触れるためのものか、あるいはTOEICマニアがあるあるをニヤニヤしながら楽しむものにすぎないということです。

だって本文はこんなんですもん。あるある単語は頭に入るかもしれないですけど、でもそれだけです。

あくまでその程度のものということです。

役には立つかもしれないですけど、それでもTOEICで良いスコアを出すのに必要な物はあくまで英語力だと思うんですよね。まぁTOEICで大した結果を出してない自分が言うのもアレなんですけど。

でも、意外とおもしろいんですけどね、この本。でもその域を出ているかと言われればそんなことはないって感じですね。ネタになるかどうかってレベル。まぁそれはそれでいいっしょ。

それではまたー。