わたしにとってライトノベルにハマるきっかけになったスレイヤーズが、なんと18年ぶりに原作本編の新作が刊行されることになりました。
本編完結後も短編はしばらく続いていましたが、本編の新作となると感慨深い。わたしは完全に短編よりも長編派だったので。
ということでめっちゃ久々のスレイヤーズ本編新作スレイヤーズ16 アテッサの邂逅の感想です。
何年経っても変わらないスレイヤーズらしさ
スレイヤーズらしさって例えばリナの一人称視点だとかデカ文字の擬音だとか小気味よいギャグだとか、今ではライトノベルのテンプレートにもなっているほどでもあるんですけども。
久々の新作でもそのあたりがまったく変わってなくって、純粋にスレイヤーズの続編って感覚で楽しく読むことができました。
いやね、実際のところ磯野波平さんと同い年の男性が十代女子の一人称を書くのって結構しんどいんじゃないのかなって思うんですよ。
でもそれがいい意味で従来のスレイヤーズのノリのままだったので、安心して読めましたね。
懐かしい仲間たちとの再会
作者があとがきでも書いてましたが、今作は本編の新作ではありますが同窓会的な内容になっています。
時系列的には第二部完結からの続きなので旅のメンバーはリナとガウリィの二人だけですが、立ち寄った街でアメリア、ゼルと懐かしい仲間たちと再開することになります。
原作ファンからしたらこの二人って第一部のメンバーって感じではあるんですけども、アニメとかだとやっぱりリナ、ガウリィ、アメリア、ゼルが多いですしスレイヤーズと言ったらこの4人って感じはたしかにありますよね。
やっぱりこの4人の掛け合いだとかもそうですし、戦闘シーンでもめっちゃ息が合ってて信頼し合ってる感だとかもすごく良いです。キャラクター同士だけでなくって読者視点でもなんか安心感がありますよね。
第二部のメンバーのメフィとかももしかしたら出てくるのかな?って雰囲気もちょっとだけありましたけど、まぁこのへんはね、時系列的に別れたばっかなわけですしね。
続編への伏線も
第二部ラストバトルでデモン・ブラッドを壊しちゃってたので、この時点のリナはデモン・ブラッドがない状態なんですよね。
デモン・スレイヤーズ!で一旦終わってたこともあって全然頭になかったんですけども、この状態だとゼラス・ブリットだとかはもちろん必殺技的な術のラグナ・ブレードも使えないわけで。
続編を出さないのであればよかったのかもしれないんですけども、続けていくのであれば弱体化した状態はきついよなーってことで今作ではそのあたりを補うための方法を習得するような内容もあります。
他にもあえて切れ味を落としていたガウリィのブラスト・ソードの封印を解除したりと、着実に戦力を伸ばすような描写があるんですよ。
あとがきでは今後も続くかどうかは微妙、みたいなことが書かれていましたけど続けられるような状態はしっかりと作っていますよね。
スレイヤーズの続きがもっと読みたい!
今作に関しては懐かしさによる思い出補正があったことは否定しないですけども、それでもやっぱりスレイヤーズおもしろいですよ。ホントに続編をもっと読みたい。
残った魔王の腹心をネタに話を作ってもいいですし、ちょっと安直だけどもルビーアイまた復活させてもいいですし北の魔王どうにかしてもいいし話自体はいくらでも作れますよね。
いやね、もうホントに読んでてワクワクしっぱなしなんですよ。ドラグ・スレイブだとかラグナ・ブレードの詠唱が出てくるだけでめっちゃテンション上がるんですもん。スレイヤーズは相当読み込んできたので呪文の名前を見ただけで今でもどんな術だったかって全然わかっちゃうぐらいですし。
続きに関してはもう是が非でも出してほしいなぁ。終わったシリーズなら諦めもつくんですけど、続きを書いちゃったんですもん。読みたくなっちゃうのは仕方ないよね。
ちなみに、今作のカバーはリバーシブル仕様になっていて、裏返すことで従来どおりのデザインのカバーになるので旧版で集めていた方も従来どおりのデザインで棚に並べることができますよー。
ふと気づいたんですけど、なにげにリナの服装が変わってますね。緑基調になってスパッツとかになってる。従来の赤基調に謎の黄色い布の胸当てとかふんどし結構好きだったんですけどね、これ新装版で変わったんですかね。
てか富士見ファンタジアに関してはやっぱり昔の表紙デザインのほうがしっくりきますね。特にスレイヤーズに関しては新装版は買ってないので従来版しか見てないってのもありますし。
まぁビジュアルに関してはひとまずおいておいて、気長に続きを読めるのを待ってようかなーとは思います。
そんな感じで、それではまたー。